所長あいさつ

北九州市立総合療育センター西部分所
分所長 奈須康子

5月1日付で、北九州市立総合療育センター西部分所長を拝命いたしました。

当西部分所は、北九州市立総合療育センターの分所です。北九州市立総合療育センターは、総合的な子どものリハビリテーション病院で、日本の障害児療育のモデルとされ、福祉行政としても、こんにちの地域の障害児医療・療育のシステムづくりに先駆的に貢献してきました。

その分院である西部分所は、2016年(平成28年)に開設し、今年度5年目となりました。外来診療・リハビリテーション、親子通園部門から構成され、地域社会と密接に連携し、「育ち」を大切にした療育支援において、「暮らし」につながるリハビリテーションをめざしています。

外来診療では、贅沢なことに、前所長の佐伯満先生が、整形外科およびリハビリテーション科としての診療を継続してくださいます。私は障害児医療および療育を専門とする小児科医ですので、常勤医師二人体制に、これまでと変わりなく、本体センターおよび近隣医療機関よりの非常勤医師配置のもと、障害児総合医学にもとづく障害児総合療育診療を行ってまいります。

前所長佐伯満先生のお言葉にありますように、子どもは遊ぶことで学び、心を通わせる家族のなかでこそ成長します。療育は、細やかな子育て支援です。障害の有無にかかわらず、すべての子育ての応援団として、当センターが地域の子育ての中核的役割を果たすことができるよう、近隣の皆様とともに、子育てしやすいまちづくりに貢献していきたいと思っています。

主役である子どもたちとご家族、そして子育て支援者としての当センタースタッフとともに、専門性の高い療育支援をベースに、あたたかく、ほっとできる、楽しい育ちの場をつくりあげてまいりましょう。

2020年5月1日
北九州市立総合療育センター西部分所分所長  奈須康子